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配線器具Q&A

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Q.001 プラグの刃の先に穴が開いているのはなんで?
Q.002 コードを引っ張ってプラグを抜くと楽なんだけど…
Q.003 プラグを洗剤で洗いました。大丈夫?




Q.001 プラグの刃の先に穴が開いているのはなんで?
A.001 125V15Aプラグの形状を、経済産業省令(電気用品の技術上の基準を定める省令)で規定しています。
その省令の別表第四 配線器具 6.接続器の図1で、プラグの栓刃根元から11.7mmの箇所に直径3mmの穴を指定しており、穴は義務化となっております。

穴の実質的な目的は、一般には、以下と言われています。
コンセントの中にあるプラグ栓刃を保持する「刃受けばね」の「ボッチ」と呼ばれる突起があり、プラグを充分、最後まで差し込むと、栓刃の穴に「ボッチ」が入り、最後まで差し込んだ事を感触で知らしめたり、差し込んだ後、プラグがコンセントからコードの重みで、ズレ落ちたりしない事を目的としています。

しかし、上記省令では、栓刃の穴は義務ですが、ばね」「刃受けの「ボッチ」は任意となっており、上記の目的だけであると言い切れません。
また、日本の栓刃寸法は米国の規格を踏襲しておりますが、米国の栓刃寸法を規定するNEMA規格WD6では、栓刃の穴すらも任意となっております。

米国の栓刃を踏襲した日本で、米国の存在しないコンセントがあります。それは「抜け止めコンセント」です。 通常の栓刃を持ったプラグをコンセントに差し込み、回転させることで、刃受ばねに設けた、切り欠状の、凸部(エッジ)を栓刃の穴に入れ、抜けにくくする構造です。

「抜け止めコンセント」を、上記省令で規定されているため、日本の栓刃に穴を設ける必要があります。
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Q.002 コードを引っ張ってプラグを抜くと楽なんだけど…
A.002 プラグのコード出口部は、不意にコードに何かが引っ掛かってもすぐプラグ内のコード接続部に力が加わらないように、張力除去装置が付いていて安全に配慮されていますが、日常的にコンセントからプラグを抜くためにコードを引っ張っても耐えられるようにはできておりません。
また、プラグを抜く際、コンセント面に対して真直ぐに抜かないとコンセント内の刃受けばねの接触が弱くなり、やがて接触不良となります。これらは発熱の原因になります。
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Q.003 プラグを洗剤で洗いました。大丈夫?
A.003 洗剤の多くは電気の通しやすい物質が入っています。よって洗剤で洗うとプラグの絶縁が悪くなり、感電したり、異常発熱事故にもつながります。
一般に電気は水を嫌います。プラグや他の配線器具の掃除は乾いた布で行ってください。
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